JMS(7702)輸液セット20滴/㎖と60滴/㎖
点滴をするときのチューブ(ルート)をご存知ですね。。
輸液セットと言います
あの輸液セットはとても凄いものです
あの点滴を落とすだけのようなチューブは身体にどのくらいの時間でどのくらいの量の輸液をするか、、という事を考慮し
滴下量をコントロールすることができるように出来ています
NURSEはその滴下調整をしながら点滴をしています
いつも点滴をしているので500㎖を2時間で落とすにはこの位かな。。と考えながら時計の秒針をみながら調整しています
・輸液セット20滴/㎖で500㎖を2時間で落とす場合の計算
①500㎖を滴数にすると
500㎖×20滴=10000滴
②2時間で落とすので1時間に落とす滴数は
10000滴÷2時間=5000滴
(500㎖÷2時間=250㎖が1時間に落とす量→1時間に落とす量250×20滴=5000滴(↑と同じ))
③1時間に5000滴落とすには1分間で何滴か
5000÷60=83.33333→1分間に83滴
④15秒で何滴か
83滴÷4=20.75→15秒間で21滴
輸液セットのクランプを緩めたり閉めたりしながら微調整します
途中、順調に滴下しているか確認しながら終了まで経過観察します
・輸液セット60滴/㎖で500㎖を5時間で落とす場合の計算
①500㎖を滴数にすると
500㎖×60滴=30000滴
②5時間で落とすので1時間に落とす滴数は
30000滴÷5時間=6000滴
③1時間に6000滴落とすには1分間に何滴か
6000滴÷60分=100滴→1分間に100滴
④15秒で何滴落とすか
100滴÷4=25滴
60滴/㎖輸液セットの場合60をかけて60で割るという計算をするので単純に
500㎖÷5時間÷4(15秒間)=25滴とできます
60滴/㎖の輸液セットは小児のように身体が小さく一気に多くの水分を入れると負担が大きいと考えられる方や
少量づつゆっくり輸液しなければならないような状態の方に使用しますが
正確な輸液管理が必要な状態では輸液ポンプというものを使用したりします
大体の輸液の滴下数が頭にあると輸液管理しやすいですね。。
また一覧表が作成されており便利な世の中ではありますが理屈を抑えておくことも必要ですね